チェンジリング

脚本はJ.M.ストラジンスキー。 あの?スパイダーマンのシリーズを一時担っていた? へー。近作は「ワールド・ウ […]

脚本はJ.M.ストラジンスキー。
あの?スパイダーマンのシリーズを一時担っていた? へー。近作は「ワールド・ウォー・Z」の脚本だそうだけど。

..芯のブレない重厚な雰囲気の映画作りと、人間についての透徹した視点。それと、古典的な正義感(とそれに拮抗するひとの姿)。
この辺りがイーストウッド映画のキモ、でしょうか? 

正義、ということについて改めていろいろと考えさせられました。
正義というものをただ単に志向し、貫こうとすることが、こうまで..難しいことなのかと。

どのようなものであれ、一定程度以上の規模の”組織”に所属しすれば、そこで必然的に生じる”悪”と関わり、触れ合わないわけにはいかなくなる。それを拒絶しようと思えば..大概は組織や周囲の人間関係から孤立するし、その悪と正面から敵対しようと思えば、往々にしてとんでもない目に遇う。それだけの覚悟をもって、なおかつ正義を貫くことが、ひとにできるのだろうか?

この作品で描かれる正義というものも、宗教観に根差したものだったり(..正義を志向するひとが宗教に惹かれるってことも..あるんだよなぁと呑気に気付く私なのだけど)、当人が有力なスキルと権威を備えた者(弁護士)だったり。そうした強さをもつことで、ひとはどうにか悪と向き合えるようになる。おそらくは。

そんな中、主人公はスキルもコネもない一般市民でありながら、必要に駆られその悪と向き合うが、しかし..

しっかし悪だなぁLAPD(笑) ”強い力をもつシステム”が、それ単独で悪に陥らない状態を維持できるなんてーことはどだい不可能なんでしょ、というくらいに私は捉えているのだけど。

”権力持った恥知らず”ってのは..組織にせよひとにせよ、最低の人種だね。

最後まで、心のどこかで「真っ当なハッピーエンド」を期待していたのですけどね..

そうでなかった結末も含め、素晴らしい演出と言わざるを得ない。あの殺人鬼にしても、通り一遍の表現ではないし。凄いなぁイーストウッド。